CRETE GREECE・オリーブの生まれ故郷クレタ島へ
&COMPLE(アンコンプレ)がお届けしているStories of Greek Originsの、エキストラバージンオリーブオイルの故郷を訪ねてまいりました。
エーゲ海に浮かぶクレタ島。
期待通りに真っ青な空とピカピカのサンシャインに出迎えられ、空港からビザンチンの街を抜けて島の東の端までドライブです。約4hのドライブはたくさんの自然が微笑みながら手を振ってくれる感じ。エーゲ海の蒼、ハーブ、フルーツetc…心も弾みます。この島は、島すべてが「天然100%」といっても過言ではない気がします。そして、辿りついたのは….こんなに素敵なところ ♪

島といっても標高800mのなだらかな山がつづき、そこに私たちのオリーブ畑は広がっています。この地形が、海辺と山辺のオリーブの特徴が混じり合うスィートでいて、喉ごしにピリッっと程よい辛みが上がってくる特徴のオリーブジュースの由縁なのですね。いつも爽やかな草の香りを感じるのも納得な環境。
同じ品種でも育つ環境によって変わるといわれるオリーブの性格。こんな雄大なところでのびのびと育てられているんだものこれは納得の環境かも!?なんて我が子びいきに思ってしまします。

私たちのオイルが作られているコロネイキ種の果実です。小粒な果実という見た目からは想像できないかもしれないけれど
とても上質な油分をたくさん含む品種なのですよ。
訪れたのは収穫には少し早いこの時期。今年のオリーブは実りが良くどの木も鈴なり状態で、すくすくと育っています。そろそろ収穫に向けて最終準備段階に入っている頃でしょう。

オリーブの木々を端正に愛情たっぷりに育ててくださるNikos。先祖代々この地でオリーブの木と共に暮らし続けています。
こぼればなし…
たまにギリシャのオリーブ生産者には、「イタリアのように伝統的な生産者でないから」と
気にされるお客様がいらっしゃて、ず〜っと気になっていたことを伺ってみました。だって、紀元前3000年にこのクレタで搾油が始まったところなのに…なぜ?
紀元前の太古から他国に侵略され続けた国家。畑と共に侵略される度にオーナーが変わり続けてきました。しかし、オリーブの木を手塩にかけて育ててきたのは、先祖代々その家系譜に由来するギリシャの人々なのです。近代ギリシャの建国からまだ200年足らず。Nikosは、「だから、僕は3代目だよ」と言いました。Pride of the Greeks!
「ひとつの植物としては、異例の歴史を辿った植物」とオリーブオイルソムリエの授業で教わったっけ。それを目の当たりにした出来事でした。2014年度のエキストラバージンが益々楽しみです♪
ギリシャリポート第二弾へつづく…
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